【食事と糖質、それから私】おからパウダー蒸しケーキと、私

食事と糖質、それから私
食べることが大好き、こんなに大好きなのに、ああ糖質、どうしてあなたは糖質なの。
一生続く食事との愛憎劇を、糖質制限ダイエッターが綴ります。

vol.001

おからパウダー蒸しケーキと、


 甘いスポンジ生地が無性に食べたくなる時があります。

 マフィン、パウンドケーキ、シフォンケーキ、どら焼きの皮、カステラ。甘くて、ふわふわで、口いっぱいに頬張ると水分が全部持っていかれる、あの感じ。書き連ねただけで、うっとりしちゃいます。

 でも、彼らスポンジ生地の何がひどいって、その糖質量の高さ。
  糖質制限ダイエッターが摂取を許されている糖質量は、朝・昼・晩の三食合計で約120g。プラス、おやつで摂取していいのは10gまで。そんな中、甘いスポンジ生地たちはその量を素知らぬ顔で、かつ余裕で越えてきます。とてもとても食べられない。無理です。

 それでも、生きている限りお腹は空くし、食べたい気持ちは消えません。消えないどころか募るばかり。でも太りたくない。でも食べたい。ああ、しんどい。

 そんな「甘いスポンジ生地食べたい欲」に支配された私を救ってくれるのが、『おからパウダー蒸しケーキ』です。


 休みの日の朝、いつもより少し遅めに起きて、眠い目をこすりつつ作ります。

 おからパウダー、ベーキングパウダー、エリスリトールをボウルにさらさらと出し、粉が舞わないようにそっと混ぜ合わせる。ほんのり大豆の香りを感じます。

 そこへ、卵を一つ、ぽとり。さらに水を入れて、ダマにならないようにささっと混ぜます。個人的にはシリコンのスプーンで混ぜるのがおすすめ。ダマになっても潰せます。

 全体がよく混ざったら、パウンドケーキ型に流し込む。ここでもシリコンのスプーンが大活躍!ボウルについた生地のタネを、余すことなくかき集められます。
 すべて流し込んだら、600Wの電子レンジで5分チンします。型は100円均一で購入したシリコンのものを愛用中。安いし、型から抜くときにこびりつかないのが最高です。シリコン大好き。

 チンしている間、コーヒーを淹れます。
 ものぐさな私は専らインスタント派なのですが、最近間違えてレギュラーコーヒーを買ってしまったので、コーヒーケトルとフィルターを揃えました。休みの日など時間のあるときはそちらを飲むようにしているのですが、でも、ちょっとハマッてます。

 チンと鳴ったら取り出して、真ん中に爪楊枝を刺します。生地が付いてこなければオッケー、付いてくるようなら追加で10秒ずつくらいチンします。このあたりはレンジのスペックで変わってくるので調整が必要です。

 型の上にお皿をかぶせてひっくり返し、型から抜きます。ほわっと漂う、あったかくて甘い香り。幸せな気持ちで満たされる瞬間です。色味もやさしい黄色でかわいい。思わずにんまり。

 このあと、粗熱をとる、という段階があるのですが、私はすぐに食べちゃいます。
 バターをひとかけ、もしくはマーガリンをひとすくい乗せて、その上からエリスリトールをさらさらとかけます。シュガーバター風味に仕上げてコーヒーに合わせるのが、個人的ベスト。柑橘系のジャムもよく合います。
 卵蒸しパンのような味わいで、 おからの味やにおいも気になりません。

 気になる糖質量は、パウンドケーキ型まるまる1個分で約13g。
 なんだよ、10g超えてるじゃんか、と思うかもしれませんが、このうちの11gを占めているエリスリトールは栄養成分表示の決まり上、糖質として記載することになっています。かつ、エリスリトールは血糖値の上昇に影響せず、太る要因となるインスリンを作り出さないので、実質2gしか入っていないことになります。(あくまで素人の私の計算ですが)

 罪悪感なく、おなかいっぱいになるまで甘いスポンジ生地が食べられる。こんなに幸せにしてくれるなんて、おからパウダー、あなたって人は本当に最高です。


 蒸しケーキ作りにしか使ったことがないのですが、調べてみると片栗粉や薄力粉の代用品としても使えるみたいですね。でもとろみがつきにくい、みたいな話もチラホラあるのかな。

 何はともあれ、もし私と同じ「甘いスポンジ生地食べたい欲」に苛まれている方がおりましたら、ぜひおすすめさせていただきたいです。

 参考にしているレシピはこちらです。いつもお世話になっております…!

 これからも、食事と私の愛憎劇は続きます。

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このはなしを書いた人

Juuuuun

デザイナー・ライター
食べることを日々の幸せとしつつ、糖質と毎日睨み合うダイエッター。
最近はおからパウダーに夢中です。